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東郷コペルニクスからの特別イントロダクション

昨年秋のリーマンショック後の世界金融危機は、昨年11月のワシントン緊急サミット、本年4月のロンドンサミットを経てようやく落ち着き、少なくとも金融システムの動揺は欧米主要国の迅速果敢な対応で小康、実体経済も底入れした。 そこでグリーンスパンの言う「100年に1度の出来事」がなぜ起こったのか、今後はどうなるかを考えてみたい。

表題は
転換するグローバリゼーション 
世界金融危機(クラッシュ)と世界経済の構造変化(パラダイムシフト)


全盛期最後の10数年の間に起こった東西冷戦の終結と経済思想としての共産主義の衰退は経済のグローバリゼーションに繋がった。折から米国の住宅バブルと過剰消費とそれをファイナンスするための国際的資金の流れが、過大な信用リスクを世界中にばら蒔く結果となり、米国の住宅バブルの崩壊が世界的金融危機を招くこととなった。

比較的短期間で一応の小康を得たのは、欧米主要国の政府、中銀が混乱する金融市場に資金を供給、金融機関に資本を注入(前例にとらわれず、強調して大量に)したことによる。

この間にすっかり疲弊した世界経済がどうなるか、決して楽観できないが、少なくとも各国の財政出動もあって底割れはしないだろう。しかしもはや先進国の財政定期余裕は底をつき、1~2年前の状態に復するには長時間を要することになる。

いずれにせよ、突然に襲った金融のグローバリゼーションに対し、世界が対応できなかったという意味でわれわれはパラダイムシフトに直面しているといわざるを得ない。しもこれは金融のみの問題ではなく、環境問題なども昔は国ごとに公害問題としてたいしょすればよかったものの、今は、地球規模で考えなくてはいけなくなっていることにも表れている。
今回は、少し大きすぎるかもしれないが、テーマを長く、大きく把えて議論してみたいと思っている。

『現代のコペルニクス』前編2009年9月
『現代のコペルニクス』後編株式会社ダイゾー社長 東郷重興