
書をこれから始められるかたにぴったりの基本セットです。
初めての方には是非!!

書を始めたい!けど、道具は何を買っていいかわからない・・・。という方にオススメの書道用具のセットです。
書道の基本である、筆・墨・硯・文鎮・水差し・ケース一式をセットにしました。
筆、と一言に言っても色々とありますが、値段もピンからキリまであります。何が違うのかといいますと、使用する獣毛の採れる量や長さ、加工する手間などで値段が変わってきます。
イタチ毛の筆で例えると、イタチの筆は尻尾の毛のみ使います。イタチの尻尾毛は根元が短く、真ん中が長く、先が短くなります。
一番良質なのは、この長くなっている真ん中の毛で、どんなに長くても7cmが限度です。
一番長い毛だけを揃えて筆を作る場合何匹分ものイタチの尻尾が必要になります。その分値段も上がり、短い毛だけで作れば1匹分の尻尾から何本か作ることが出来るので、値段も抑えられます。
このように同じ動物の毛から作られる筆でも大分変わってきます。
他には筆杆(筆を持つ部分)の材料でも変わってきます。普通の筆は竹を使うことが多いのですが、胡麻竹(斑模様の竹)などは高くなります。また、漆で塗ったりしても変わってきます。
墨の原材料は膠(にかわ)と煤(すす)からなっています。
煤は菜種油から採ったり胡麻油から採ったり桐油から採ったりと種類が色々です。
以下が煤の種類による差です。右側に行くほど貴重になり、墨の値段も上がってきます。
カーボンブラック<鉱物油煙(石油から採ったもの)<菜種油煙<胡麻油煙・桐油煙等
また、同じ油でも取れる煤の量・質によって値段が変わってきます。
また、墨をつくる木型でも変わってきます。
現在では型を作成するのに5万円から10万円かかるそうです。同じ型で作る墨の量でも金額が変わってきます。
他には松園墨というものがあります。枯れ松を燃やして煤を採るのですが、現在は枯れ松が中々採れなくなっており、希少価値が高く、値段もその分高くなっています。昔は松煙墨は庶民の墨といわれて一番安価なものだったようです。
○○は日本製が良い、○○は中国製が良い、と書の道具ではよく言われます。
印泥(印を押すときの朱肉)に関しては断然中国製が良いです。他のものに関しては書く文字によってきますので、現在では一概にどちらがいいとは言えません。
中国製の紙は滲みが強く、日本製の紙は滲みが弱いです。
墨は日本製が油煙墨がメイン、中国製は松煙墨がメインです。磨り味は日本製のほうが柔らかいので磨りやすいです。ただ、墨色がどちらも違いますので好き好きです。
筆に関しては原料はほとんどが中国産です。しかし、作る技術は日本のほうが上です。
硯ですが、原料となる硯石は中国も日本も現在では良い石が採れなくなっています。(掘り尽くしたと言われています)中国産と日本産では石質が違うので、これも好き好きです。
以上のことから、現在では特にどちらが優れている、というのは無く、それぞれが自分に合った道具を見つけることが大事になってきます。
みなさんも自分に合った道具を見つけ、日常に書を取り入れてみてはいかがでしょうか?

矢萩春恵(やはぎ しゅんけい)
書家。東京生まれ。
共立女子薬科大学(現・慶應義塾大学薬学部)在学中に出会った和歌の先生を通して書に興味を持ち始める。
10年後町春草、後に手島右卿に師事。
日本だけでなく国際的にも活躍しており、香港、フランス、アメリカ、インドなどでも個展を行う。外務省訪欧文化施設団員として、ヨーロッパの主要都市で作品展を開き、書のパフォーマンスを行ったり、1989年~1991年にはハーバード大学で客員教授として東洋美術史学科の「書」の講座を3年間担当した。
その多岐にわたる活躍から、先生の下には日本人だけでなく海外の生徒も多い。現在も個展を開くほか、夏雲会と呼ばれる書の教室にて沢山の生徒に書を教えている。
また、ボランティア活動にも意欲的で1987年より財団法人日本ユニセフ協会のチャリティ年賀状にボランティアとして参加。1988年「辰」から2010年「寅」まで23回毎年手がけている。
現在、財団法人独立書人団監事、毎日書道展参与会員、夏雲会主宰、財団法人橋田壽賀子文化財団評議員

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