真似から始まる表現力
華麗なる書の世界
シアター・ブティックStory放送内容
出演:矢萩春恵
女流書家の第一人者として国内外で活躍する矢萩春恵先生をクローズアップ。師との思い出、アメリカ時代のお話や道具の説明など、先生ご自信が語るその魅力をお届けします。これから日常生活に書を取り入れたい方は必見です。

毛先のまとまりがよく、書く文字を選びません!!
中国産の筆です。中級者の方には是非

黒天尾(馬の尾毛)に羊毛を巻いて作成された、中国産の筆です。
毛先のまとまりが非常に良く、書く文字を選ばず、色々な文字を書くのに使いやすいです。中級者向けですので、少しは上達したかな?と思う次期に是非お試しください。
筆の価値は何によって決まる?筆、と一言に言っても色々とありますが、値段もピンからキリまであります。何が違うのかといいますと、使用する獣毛の採れる量や長さ、加工する手間などで値段が変わってきます。
イタチ毛の筆で例えると、イタチの筆は尻尾の毛のみ使います。イタチの尻尾毛は根元が短く、真ん中が長く、先が短くなります。
一番良質なのは、この長くなっている真ん中の毛で、どんなに長くても7cmが限度です。
一番長い毛だけを揃えて筆を作る場合何匹分ものイタチの尻尾が必要になります。その分値段も上がり、短い毛だけで作れば1匹分の尻尾から何本か作ることが出来るので、値段も抑えられます。
このように同じ動物の毛から作られる筆でも大分変わってきます。
他には筆杆(筆を持つ部分)の材料でも変わってきます。普通の筆は竹を使うことが多いのですが、胡麻竹(斑模様の竹)などは高くなります。また、漆で塗ったりしても変わってきます。
○○は日本製が良い、○○は中国製が良い、と書の道具ではよく言われます。
印泥(印を押すときの朱肉)に関しては断然中国製が良いです。他のものに関しては書く文字によってきますので、現在では一概にどちらがいいとは言えません。
中国製の紙は滲みが強く、日本製の紙は滲みが弱いです。
墨は日本製が油煙墨がメイン、中国製は松煙墨がメインです。磨り味は日本製のほうが柔らかいので磨りやすいです。ただ、墨色がどちらも違いますので好き好きです。
筆に関しては原料はほとんどが中国産です。しかし、作る技術は日本のほうが上です。
硯ですが、原料となる硯石は中国も日本も現在では良い石が採れなくなっています。(掘り尽くしたと言われています)中国産と日本産では石質が違うので、これも好き好きです。
以上のことから、現在では特にどちらが優れている、というのは無く、それぞれが自分に合った道具を見つけることが大事になってきます。
みなさんも自分に合った道具を見つけ、日常に書を取り入れてみてはいかがでしょうか?

矢萩春恵(やはぎ しゅんけい)
書家。東京生まれ。
共立女子薬科大学(現・慶應義塾大学薬学部)在学中に出会った和歌の先生を通して書に興味を持ち始める。
10年後町春草、後に手島右卿に師事。
日本だけでなく国際的にも活躍しており、香港、フランス、アメリカ、インドなどでも個展を行う。外務省訪欧文化施設団員として、ヨーロッパの主要都市で作品展を開き、書のパフォーマンスを行ったり、1989年~1991年にはハーバード大学で客員教授として東洋美術史学科の「書」の講座を3年間担当した。
その多岐にわたる活躍から、先生の下には日本人だけでなく海外の生徒も多い。現在も個展を開くほか、夏雲会と呼ばれる書の教室にて沢山の生徒に書を教えている。
また、ボランティア活動にも意欲的で1987年より財団法人日本ユニセフ協会のチャリティ年賀状にボランティアとして参加。1988年「辰」から2010年「寅」まで23回毎年手がけている。
現在、財団法人独立書人団監事、毎日書道展参与会員、夏雲会主宰、財団法人橋田壽賀子文化財団評議員

商品やショッピングのご質問はお気軽に。




